興味本位でモテ話に首を突っ込む

わら人形を10体くらい並べて次々叩いていくつもりで.
彼女ができないやつへの特効薬
人と話すのが苦手(2,3,4)とか,外見に自信がもてない(6,7)とか,自分のいい所がない(9)とか.これらは,一生かけて求めるような,とても大きく価値のある問題だ(人の話を聞かないとか,自分のことばかり話したがるいい大人もたくさんいる).なぜこんな価値のある問題を,彼女を作る(しかも相手は特に問わない)なんて具体性のない,くだらない目標の実現手段に矮小化しようとするんだろうか.「コミュニケーションの能力」とか外見とかを,まともに定義もしない「モテ・非モテ」を語る道具にして欲しくない.具体的に今誰かを好きなわけでない「彼女が欲しい」なんて軽く語られる程度のもので,上のような目標とはむしろ逆の関係にある.

Q1.人と話すのが苦手なのですが,どうしたらいいでしょうか?
A1.彼女を作ってみてはいかがでしょうか.不特定多数の人よりは
安心して話せるでしょうし,少しくらい上手く行かなくても怒られたり
しませんので,練習相手になってもらって少しずつ改善していきましょう.

Q2.外見に自信が持てないのですが,自信を持つ秘訣を教えてください.
A2.彼女を作ってみるというのはひとつの手だと思います.始めは
外見ではなく中身をアピールしても良いですが,とにかく一人は好きと
言ってくれる人がいれば外見にも少しずつ自信が持てるようになるでしょう.

Q3.自分の良いところがわかりません.
A3.彼女を作って,他人の目からいい所をいろいろ教えてもらいましょう.

Q4.インターネットにはまり過ぎて困っています.
A4.彼女を(以下略)

とにかくモテたいのが目標なら,手段はとりあえず6にある一言だけでいいと思う.

金ためろ

自分の年齢では実感ないが,たった20年前は金やら車やらでもてようとした男が今より違和感をもたれなかったわけで.(バブル時代に増田があったら10か条全部金がらみだったんじゃないか)
実はそうじゃなくて各項目の方が大事だというのは(読むほうにも書くほうにも)暗黙の前提で,「彼女の作り方」を隠れ蓑にして各項目が上手く行かない人をdisるという芸じゃないのかと思う.

モテ=錯視

上とは正反対の話になるが,(「モテ」自体がわら人形ではないかというのはとりあえず脇に置いて)モテを直接語るのは難しいので,「空気を読む」とか「話術」とかを「道具」として使い,周りを囲んで浮かび上がらせるのが良い.



北岡明佳氏による錯視のカタログより

http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/catalog.html

この「白い三角形」や「薄い緑色」=モテである.これらはあくまでその周りにある図形のみが実在していて,白い三角を書いたり色を塗ったりした人はいないにもかかわらず,人間の目にはなぜか見えてしまう.しかも意識より前のレベルなので,この形ができたらもはや「見ない」という事はできない.だからつい非モテ側は「白い三角形の書き方」とか「色の作り方」を聞いてしまうが,モテ側はそんなもの作った覚えがないので話がかみ合わない.モテに質問して有用なのは,パックマン型の図形や波線の描き方を教わる事である.